2024-07-24 カンボジア、スパイスカレーレシピ、他
十数年前にカンボジアで知り合った方は学生時代から妹の学費のためにツアーガイドをしていた。ご両親はと聞くと、親は亡くなった、自分の親だけではなく国中の親世代から上の人はほとんど誰も残らなかったと教えてくれた。
歴史で習ったことは自分とは関係がない気がしていたけど、同じ時代を生きる人たちの中にはまだその記憶が過去のものではない人がいるんだと改めて衝撃を受けたことだった。しかも私は気楽な旅行者の身だったので…カンボジアの旅はそういう複雑な感情で塗られていて、思い起こすと何とも言えない気持ちになる。
それはベルリンに住んでいたときにも感じたな。ドイツの状況は(当時も現在も)カンボジアとはだいぶ違うので、私が感じたこともまた違う種類のことではあるけど。
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昨日タジン鍋のつもりで作った鶏の煮込み、出来上がってみたら変種のカレーのようになった。傷まないうちにと一束ずつどっさり入れたイタリアンパセリとディル、ミントがさらに複雑な味を加えて本場のカレーみたいになって良い。
クミン、コリアンダーパウダー、シナモン、カレー粉、ヨーグルト、味噌に鶏を漬け込んで、玉ねぎ、マッシュルームを塩、胡椒、生姜とにんにくで炒め、トマトを入れてペースト状になるまで煮て、漬け込んでいた肉を入れてヨーグルト、味噌、はちみつを追加。肉に火が通ったら豆乳、ハーブ類を入れてひと煮立ち、塩で調整。
カレーパウダーを使い切ってしまったので買ってこなくては。
パリはオリンピックムードだが、わたしはオリンピックの政治的性質にうんざりしているので関心がない。職業上関連の仕事の話が向けられることもあるが申し訳ないけれど断っている。以前のオリンピック開催の数年前に演出陣のひとりとして声をかけられたこともあるがおそらくその方はキャスティングの権利の一部を持ってはいてもそういったエンターテイメント、舞台関係のことに全くあかるくなかったのだと思う。自分の舞台を演出するくらいが関の山であるということはわたしが一番よく知っている。過度の期待をかけてくれたのか、それとも喜ばせたくて実現しもしないことを持ちかけてくれたのかはわからない。でもいずれにせよ、あの大イベントがどういう種類の力関係で成り立っているのかを垣間見るには十分だった。